ファンパーク

「『マイホーム』に戻ることができて、本当にハッピー」。
そう7年ぶりの帰還を喜ぶストライカーは、
同時に「誰もがそれぞれの立場で本気になって考えている」とクラブ、
そして自身のタイトルに対する“欲”の高まりを感じている。新たな歴史を刻む──。
力強い決意を胸にレアンドロは、自らのゴールで輝かしい未来への扉をこじ開ける。

タイトルを獲って、このクラブを一つ上のステージに引き上げたい

―ストライカーとしてゴールを取れるか否かの事実が、メンタルに及ぼす影響はキャリアを重ねる中で変化してきましたか? 「そこはプロサッカー選手としてキャリアをスタートさせた時も、今もあまり大きくは変わっていないような気がします。というのも、プロとしていつもメンタルコンディションに波のない状態を保っていることこそが『ゴール』に近づく一番の方法であり、それができなければ自分の価値を高めていけないと考えているからです。ただ、昔と今とでは自分に求められる仕事、役割は変化してきているし、それに伴い『ゴール』の意味も変わってきたように思います。例えば、キャリアをスタートさせたばかりの頃は、まず自分の存在を周りに示し、居場所を獲得するために『ゴール』が必要でした。事実、僕もそのことに重きを置いて結果を求めていたように思います。ですが今は、自分が築いてきた価値を維持していくための『ゴール』を求められている。つまり『ゴール』へと向かう過程において、やるべきことや、メンタルを一定に保つことに変化はないですが、僕自身にとっての『ゴール』の重みは変化しているのかもしれません」

(中略)

―神戸への復帰には、柏レイソル時代もともに仕事をしたネルシーニョ監督の存在も大きかったと思います。レアンドロ選手にとってネルシーニョ監督はどういった存在ですか? 「一緒に仕事をしているから言うわけではないですが、彼は間違いなく、僕が携わった中で最も素晴らしい監督です。戦術的にも優れ、試合の流れを読む力や、チームを組織としてまとめ上げる力など、すべてにおいて突出した指導者としての才能を備えている。もしも『サッカー』という授業があったなら、彼は間違いなくその教本になる人物だと思います。事実、今もネルシーニョ監督は僕のサッカーに大きな刺激を与えてくれています。プレーする上では、当然ながら僕自身に見えていること、僕が感じること、思うことも大きく影響しますが、それはあくまで限られた側面からのことで、すべてではありません。そんな中で彼は普段の練習から僕が気付かない、サッカーの違う側面を示してくれますし、それによって新たなサッカー観を備えたり、自分の持つプレーの価値観をさらに広げることができています」

―柏時代と神戸とで、ネルシーニョ監督に求められている仕事、役割に違いはありますか? 「ほとんど変わりません。柏時代同様に、監督がオーガナイズする組織があり、前線の選手でも守備の役割を与えられていますが、すべてがそれに縛られているわけではない。特に攻撃に関しては状況に応じて、ボールを持った選手が自分の判断でプレーをする自由も与えられています。だからこそ僕たちは、監督が示してくれている進むべき道の上で、状況や相手の出方に応じて、勇気を持って様々な選択、チャレンジをしていく必要がある。でなければ、相手に脅威を与えるチームにはなれないですからね。そういった個々がチャレンジできるチームに成長することも、僕たちが目指す『タイトル』獲得のためには重要な要素の一つだと考えます」

―レアンドロ選手ご自身も、日本でのキャリアにおいては一度も『タイトル』を獲得していません。そこへの欲は強いのではないでしょうか? 「間違いないですね。僕に足りていないのは、その『タイトル』だと思っているし、それはヴィッセル神戸というクラブにも言えることだと思います。今年、7年ぶりに戻った『マイホーム』に、僕は以前にも増して『タイトル』への欲を感じています。それを獲得するクラブになるためにどうすべきなのか、誰もがそれぞれの立場で本気になって考えている。それはビッグクラブになるための大切な前進です。ただ、そうした過程、取り組みがあっても『タイトル』を手に入れなければ、本当の意味での成長はできません。そう思うからこそ僕はタイトルを獲ることで、このクラブを一つ上のステージに引き上げたい。もっとも、多くのクラブがタイトル獲得のために、いろいろな努力、取り組みをしていると考えれば、その実現がどれだけ難しいことなのかは言うまでもないでしょう。ですが、僕たち選手もまた、タイトルを獲得するために、意欲を持って取り組んでいます。全員がそのために日々努力を続けていて、それは昨今の結果にも表れつつあります。あとは、ネルシーニョ監督のサッカーを信じ、波のない、高いパフォーマンスを出し続けられるチームになること。そうすればきっと、シーズン終了後、神戸にも、自分自身にも、新たな歴史を刻むことができているはずだから」

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つづきは、オフィシャル月刊誌「ヴィッセルスマイル」Vol.25[OCT.2015]でお読みください。

ヴィッセルスマイル Vol.25[OCT.2015]
  • 「MONTHLY MAIN CAST」(レアンドロ選手特集)
  • 「GIANT KILLING×ヴィッセル神戸」夏休み!絵日記コンクール
  • 「ヴィッセル選手の絵しりとり」増川隆洋選手
  • 「VISSEL LAB」石津大介選手
  • スペシャルインタビュー:ボッティ「愛する神戸への想い」
  • 一日店長「ORE★TEN」山本海人選手
    (イーザッカマニアストアーズ)
  • 岩波拓也&前田凌佑 U-22日本代表候補合宿レポート など

価格:500円(税込)

「ヴィッセルスマイル」の詳細

レアンドロ

Profile
レアンドロ
ブラジル出身。コリンチャンスに8歳で加入し、ナシオナル、サンパウロを経て05年に大宮へ移籍。複数のJクラブを渡り歩き、07~08年には神戸でも活躍した。その後、中東移籍を経験し、G大阪、柏を経て神戸へ帰還。公式戦で5得点を挙げ、前線で絶大な存在感を示している。
1985年2月12日生まれ、ブラジル サンパウロ州出身、176cm/70kg