ファンパーク

2015年7月にケガで戦線離脱。3カ月を経てピッチに帰ってきたものの、再び離脱……。
原因不明の痛みに苦しまされ、悔しさばかりを募らせた。
それでも、焦らず、じっくりと自身の体と向き合い、一歩一歩、前だけを見据えて歩んできた。
そうしてようやく完全復活の日を視界に捉え、小川慶治朗は力強くその決意を口にした。
「絶対にタイトルにも手が届く」──。
エースナンバー13の帰還とともに、ヴィッセル神戸は加速していく。

万全と言い切れる状態に向かっているのは間違いない

―長く戦列を離れていましたが、沖縄キャンプでは久しぶりに元気にボールを蹴る姿を見ることができました。 「ようやくですね。といっても正直、今はまだ足の状態と相談しながらなので、完全復活と言っていいのか、微妙な状態なんですけど……」

―昨年、7月19日のベガルタ仙台戦から戦線離脱となり、10月7日のヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦、鹿島アントラーズ戦で約3カ月ぶりに先発出場したものの、再び離脱を強いられました。心配しているファンの皆さんのために、改めてその間の足の状態について教えていただけますか? 「まず右足首に痛みが出たのが最初だったんです。でも、当初はなかなか痛みの原因が分からず……それもあっていろいろな検査をしたら最終的には骨挫傷と診断された。ただ、それが相手との接触によって起きたものなのか、もともと過去に同箇所を痛めた際に埋め込んでいたボルトが邪魔をして痛めたのかが分からず……。なので、まずはボルトを抜く手術をしたんですが痛みに変化はなく……。結果、ボルトが原因ではないと分かったので、それを踏まえて治療に専念し、1カ月くらいで復帰する予定だったのに、その最中に、今度はふくらはぎの後脛骨筋腱が痛くなってしまった。ただ、MRIなどで撮影してみても、痛みの理由が分からない。結論としては、もともと僕は左右の筋力がアンバランスでしたからね。右利きなので、軸足になる左足の筋力がかなり強く、足の太さも明らかに違うことが原因かもしれないと病院でも指摘されたので、とにかく、右足の筋力を左足と同等にするために、右足の足首周りやふくらはぎの筋力をつける補強のトレーニングばかりしていました」

―結果、10月7日の鹿島戦で約3カ月ぶりに先発出場できたものの、前半で交代になりました。あれも痛みが再発したからですか? 「痛みは正直、あった……と言っていいのか微妙なところなんですけどね。リハビリ後、戦列に復帰するにあたってはPPCと呼ばれるフィジカルのコンディショニングトレーニングをするんですが、それをしていた時も、その後に小さいコートでのゲームをやっても痛みは出なかったんです。でも、試合の前にスタメン組に入ってフルピッチでの紅白戦をしたら、どことなく痛みを感じて……。その翌日にはセットプレーがメインながらフルピッチで攻守の切り替えの練習などをやっても、やはり痛みがある、と。でも、プレーそのものは100パーセントでやれていたこともあって試合に出場したら、やっぱり痛くて『これじゃあ、100パーセントとは言えないな』と思っていたら、パフォーマンスも悪かったので交代になった、と。しかも、その後、痛みがかなり酷くなったので、そこからまた再離脱になりました。ただ、MRIで再検査をしても、やはり原因は分からなかったし、腱の痛む箇所も日によって違うから厄介で。結局、昨シーズンはリハビリで終わってしまいました」

―ということは、オフも必然的に治療とリハビリに費やした、と。 「そうですね。12月26日に天皇杯の準々決勝を戦い終えた後も28日まではリハビリに費やし、そこから1週間ほどオフをもらって、1月5日からまたトレーナーの方に付き合っていただいてリハビリを再開しました。ただ、痛みが出たらまた逆戻りですからね。『とにかく無理をしないこと』を心に留めて、最初はマシンで軽く走るところからスタートして、痛みが出なかったから次は外で少しウォーキングやジョギングをして……みたいに徐々に上げていきながらチームの始動日を迎えました。とはいえ、メディカルスタッフにも『とにかく無理はするな』と言われていたので。それもありPPCをするようになってからも、60、70、80パーセント……と徐々に負荷を上げながら慎重に進んできて、最終的にはまだ痛みや違和感を感じることもあるけど、一応、合流になりました。という状況なので、いつ痛みが出るか分からない怖さはあるのですが、感じる痛みが日に日に酷くなるということは今のところないので、万全と言い切れる状態に向かっているのは間違いないと思います」

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つづきは、オフィシャル月刊誌「ヴィッセルスマイル」Vol.28[APR.2016]でお読みください。

ヴィッセルスマイル Vol.28[APR.2016]
  • 開幕スペシャルインタビュー(小川慶治朗)
  • アカデミー出身の期待の星3選手インタビュー
  • 大卒ルーキーコンビのフレッシュ対談(小林成豪×松下佳貴)
  • 新加入選手の決意(キムスンギュ、田中雄大、村松大輔、伊野波雅彦)
  • 株式会社クリムゾンフットボールクラブ代表取締役社長 池田敦司
    スペシャルインタビュー
  • ヴィッセルスマイル編集長総選挙
  • いぶき日記ダイジェスト など

価格:500円(税込)

「ヴィッセルスマイル」の詳細

小川慶治朗

Profile
小川慶治朗(おがわ・けいじろう)
ジュニアユースからアカデミーに籍を置き、2010シーズンに2種登録選手としてトップデビュー。神戸のエースナンバー「13」を継承した12シーズンからレギュラーに定着し、攻撃陣をけん引し続けている。今シーズンはケガで離脱を余儀なくされた昨シーズンの雪辱を晴らすためにも、並々ならぬ決意で挑む。
1992年7月14日生まれ、兵庫県三田市出身、170cm/65kg