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今シーズンはケガで出遅れたものの、4月に戦列復帰を果たし目標に掲げていたU-20ワールドカップ本大会のメンバー入りを果たした郷家友太。ヴィッセルで日々、世界レベルを体感しながら成長を止めない19歳は、U-20W杯での飛躍を誓い、その先へ続く遥かなる高みへと向かって戦い続けていく。

改めてこのチームでプレーできる幸せを感じている

―ルヴァンカップのグループステージ第3節大分トリニータ戦で約1カ月ぶりに戦列復帰しました。 「自分自身も待ち望んでいたので、久しぶりに公式戦を戦えたのは素直にうれしかったです。ただ、パフォーマンスとしては試合勘が取り戻せていないところもあったし、コンディションとしても上がり切っていないなと感じるシーンが随所にありました。特に前半は痛めていた踵が気になって、無理な体勢でシュートを打つことやクロスボールを上げることにやや怖さを感じていたぶん、無難なプレーに終始してしまったところもあったと思います。ただ、それを公式戦で感じられたのは収穫だったし、それ以降、試合を重ねる中で自分らしいプレーができる時間も増えているので続けていきたいです」

―チームとしては勝ち切れない状況が続いています。監督交代も含めて現状をどう受け止めていますか? 「昨年も、監督交代を経験しましたが、今回、新たに就任されたのは以前にも一緒に仕事をしたタカさん(吉田孝行監督)なので、不安はありません。サッカー観や戦い方は理解できていますし、僕自身にとってはプロになって初めての監督で、ルーキーイヤーから起用していただいたという意味でもすごくポジティブに受け止めています。また、現状に対しては、勝てないことへの悔しさは当然あるし、チームの力になり切れていない自分に対しても歯がゆさは感じています。ただ、周りからはネガティブな声も聞こえてきますが、僕自身はそう感じていません。チームの士気は下がっていないし、監督が交代してからも選手の誰もがこれまでどおり、練習にしっかり向き合っています。そうしたみんなの姿とか、経験値の高い選手のブレない姿勢を見ていても、僕は改めてこのチームでプレーできる幸せを感じています。この人たちの中で揉まれてもっと成長したいとも思っています。もっとも、そうは言っても勝てていない現状が続いていいはずはないので、とにかくみんなで勝利だけを目指して戦い続けるだけだと思っています」

―個人的には昨年、ルーキーイヤーながらJ1リーグに22試合出場するなど、好スタートを切りました。改めて昨シーズンの戦いで感じた課題と、それを踏まえて今シーズンに変化を求めたいと思っていることを教えてください。 「プロになるまでは、自分の武器である走力やスピードがどのくらい通用するのか未知なところもありましたが、実際に公式戦に出場するチャンスをたくさんもらって、『通用する』という手応えを得られたのは収穫でした。ただ、一方で、それをゴールやアシストという目に見える数字で残せなかったのは今年に持ち越した課題でした。また、明確な結果につながらなかった理由として、判断スピードの遅れを感じたところも多々あったので、その部分をプロで通用するレベルに変化させていく必要性も感じています。それに、昨年は1年目ということから、周りの選手にピッチでも遠慮することが多かったというか。サッカーに年齢は関係ないと思っていても、いざピッチに立つとプレーが小さくなったり、自分で勝負してもいいところで弱気な選択をしてしまうなど、1年を通してその緊張は拭えなかった。とはいえ、そのことを1年目から公式戦で感じられたのは大きな収穫でもあるはずなので、今シーズンの戦いに生かしていきたいです」

―想像していたプロの世界と違ったこと、驚いたことはあったのでしょうか? 「高校時代も何度か練習参加をさせてもらいましたが、やっぱり練習と公式戦の空気の違いは想像を遥かに超えていました。スタジアムに足を運んでくださる観客の皆さんの熱気や、周りの選手の集中力がどんどん研ぎ澄まされていく感じとか、試合にかかわって仕事をしている人の雰囲気など、スタジアムのあちこちに緊張感が漂っていて……表現が難しいけど、自分がその場にいることを不思議に感じたこともあったくらいです。それについては試合を重ねていけば慣れていくだろうと思っていたのに、結局は最後まで慣れないままでした。そのことも、自分のプレーが小さくなった理由だと思うので、今年はそうならないように、いい意味で力を抜いてプレーできるようにしたいです。というか、実際に今年はそれができているし、自分の色も出せつつあるので続けていきたいです」

―そうした課題を踏まえて、シーズン前の長期オフはどんなふうに過ごしたのでしょうか? 「まず、12月半ばにU-19日本代表としてのブラジル遠征があり、自分より体格の大きい南米の選手と対峙できたのは世界を肌で感じるという意味でも収穫だったし、心身両面で鍛えられたことも多々ありました。そこから帰国後にオフに入り、家族とハワイ旅行に出掛けましたが、現地でも毎日のように試合での『90分』を想定して走り込んだり、弟と公園でボールを使ったトレーニングをして足にボールの感覚をすり込ませていました。それによってチームでの始動後も、ボール感覚や心肺機能の部分はいい感触で迎えられたので良かったです。それだけに、早い段階でケガをして離脱せざるを得なくなったのは残念でしたが、今はもう復帰できたし、ここから先はピッチでの結果を求めてチームの勝利のために戦いたいと思います」

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つづきは、オフィシャル月刊誌「ヴィッセルスマイル」Vol.57[JUN.2019]でお読みください。

ヴィッセルスマイル Vol.57 [JUN.2019]
  • 巻頭スペシャル企画/大﨑玲央編集長&前川黛也副編集長×那須大亮選手
  • VISSEL SMILE SPECIAL ISSUE/郷家友太選手
  • VISSEL LAB/小川慶治朗選手
  • 猿田彦珈琲×VISSEL BARスペシャル対談/田中順也選手
  • SPECIAL INTERVIEW/アンドレス イニエスタ選手
  • 秘蔵PHOTO COLLECTION/伊藤元太選手
  • ダイヤの“裏”いぶき日記/前川黛也選手 など

価格:500円(税込)

「ヴィッセルスマイル」の詳細

郷家友太

Profile
郷家友太(ごうけ・ゆうた)
プロ2年目のシーズンを過ごす19歳のアタッカー。昨シーズンはルーキーイヤーながらJ1リーグ22試合に出場し2得点。サイドMFやボランチ、ウイングなど複数ポジションをこなしながら才能の片りんを見せつけた。アンダー世代の日本代表の常連でもあり、5〜6月にU−20W杯を戦う。
1999年6月10日生まれ、宮城県多賀城市出身、183cm/74kg

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